テンダライズ・タンブリング・結着処理を一つでもした食肉(主に牛肉)は豚肉などと同様に完全に火を通す必要があるのではないでしょうか!
レアとかミディアムなどという焼き加減はもはや存在しません。存在する焼き加減は、ベリーウエルダム!!80度以上までヒート!ヒートです!!
でもこれってよく考えてみると肉を柔らかくするために加工をしているのに、一番美味しくない調理法(焼きすぎ)でしか食べられないことになってしまいます。焼きすぎはジューシーさを損ねてしまい、肉を堅くする調理法です。ですから肉そのものの加工が変わるかもしれません。
しっかりとベリーウエルダムまで火を通してもジューシーさを損なわない方法に!それとも、和牛脂をもっと沢山入れろと言うのでしょうか・・・?
■結着肉と和牛脂入りのステーキ
テンダーロインやサーロインなど結着してあるもの、また和牛脂などが注入してある製品などがあります。
価格的割安感、柔らかさなどからブッフェや婚礼などで使うことが多々あると思います。
その場合、製品的にしっかりしたものを選んで使用する必要があります。
場合によっては細菌検査なども必要です。なぜかと申しますと、75度まで上げて焼かない限り細菌は死滅しません。
ステーキを焼く場合の中心温度は何度ぐらいで焼いているでしょうか?もし、ステーキの結着面に細菌がついていたら、また和牛脂などを注入した部分に細菌がついていたら、中途半端に加熱されてますます菌が繁殖しているはずです。
もっと危険なことがあります。ローストビーフステーキなどで1本丸ごと焼く場合がそうです。お客様に提供する2時間前ぐらいから焼いてホールディングしている場合などは、肉の中に細菌など有った場合、細菌を格好のすみかで2時間培養しているようなものです。これは、即刻中止しなければなりません。 |