フォアグラ料理と言うと、何を思い浮かべるでしょうか?
フォアグラのパテでしょうか、ステーキでしょうか?
フォアグラを使った料理はざっと200種はあるそうです。
いかにも高価なお皿に、シェフの腕によりをかけたソースと共にうやうやしく盛り付けられ、うやうやしく差し出される・・・。
そんなイメージではありませんか?
それでは本場フランスのフォアグラ生産地ではどうでしょうか。
数年前テレビで放映されたのですが、次のような内容でした。
フランス料理修行中の日本人青年が、フォアグラ料理の勉強のためにフランスに渡るのです。
最初はパリの高級レストラン。
素晴らしい調理技術を目の当たりにしますが、次第に青年は原点へと向かってゆきます。
フォアグラの生産農家に滞在し、ガチョウの飼育から経験します。
そしてそこでのフォアグラの食べ方はと言うと…。
血抜きをした新鮮なフォアグラをテリーヌ型に入れ、少しの塩とたっぷりのアルマニャックを注ぎ、フォアグラの脂肪で蓋をしてオーブンで湯煎します。
一晩寝せて落ち着かせたものを、ナイフでたっぷりとすくってブリオッシュにのせ、パクリ。
非常にシンプルですが、最高の贅沢です。
フランスの田舎のごく普通の農家でした。
もしかしたら、高級レストランのフォアグラ料理を食べた事はないかもしれません。
ですが、本当のフォアグラの旨さ知っているのは彼らなのかも知れませんね。
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