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３０年程前の話です。
私は関東北部の温泉地の近くに住んでいますが、当時は近隣の多くの農家で豚を飼っていました。
そして農家では、ホテルや旅館の残飯を豚の飼料にすることが多かったようです。
当時のホテル・旅館では、魚をおろした後の大量のあらを残飯に回していましたので、残飯を飼料にしている農家の豚は、毎日魚のあらを食べていたわけです。
ある時家畜商を兼ねていた父が、農家から買い取った豚を屠場で処理し、後日その肉を焼いたのですが、少年だった私は、魚を焼いているのかと思いました。
豚肉なのに、魚を焼いているときの独特の匂いがしたのです。
魚を食べた豚は、魚臭くなってしまうのですね。 |
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プーレ(若鶏）
